お気に入り

シェア

ー 地域の文化と伝統を伝える ー

飛騨市美術館

2018.09.03

私のお気に入り№23…墨と油彩と岩絵具の縁結び展

 

私のお気に入りの作品第23弾をお伝えいたします。



谷口氏作品の「新鶯隠葉囀 新燕向葉飛」です。
「新しい鶯は、葉に隠れてさえずり、新しい燕は、葉に向かって飛ぶ」と読み、「生まれたばかりなのに、教えられなくても葉に隠れさえずり、知らされなくても葉に向かい飛ぶ。」という意味です。
谷口氏は「この詩は私にとって、生に対する健気さを実感できる詩です。生まれながらにして持つ、純粋な野生本能の美しさを表わしたかった」とおっしゃいます。
なるほど、野生味といいますか、自然の厳しさの中に生き抜いて行く本能の鋭さが、私には伝わります。                



尾下氏作品「ぶらりin KAMIOKA」です。
神岡での絶景アングルをスケッチ!尾下氏は、特に新鮮さを感じ、強烈な印象を実感した一風景を切り取ったとのこと。
高原川べりにギリギリに立ち並ぶ家々。確かに「ウォ~!コウェ~(怖い)」と思うアングルです。
そうは言うものの、この色調が穏やかで、落ち着きがあり、どこか…のどかでゆったり感が伝わってきます。この風合いが、尾下作品の真骨頂なのだと思います。


足立氏作品「ショーウインドー」です。足立氏いわく「新視点での挑戦。ガラスを通して見る、魅力的な衣類。無機質なガラスと手触りの優しい布の質感の違いに苦慮した。」とのこと。
ピカピカに磨かれたガラス越しに見える、あったかい質感の布。
硬さと柔らかさ、板と布、無機質透明と風合い多色…。
その真逆な質感の違いを表現するための「筆さばきや色使い」など、新視点での挑戦には、さぞかしご苦労をされたことでしょう。
 
皆様、是非とも実物を間近にして、ご覧ください。
******************************
飛騨三女展
期間:9月5日(水)まで
開館時間:9:00~17:00
入館料:一般200円、高校生以下無料
※障がい者手帳の交付を受けている方と20名以上の団体は20%割引
休館日:月曜日 
私のお気に入り№23…墨と油彩と岩絵具の縁結び展
  • 飛騨市美術館

    飛騨市美術館

    ヒダシビジュツカン

  • 〒509-4221 岐阜県飛騨市古川町若宮2-1-58

    TEL:0577-73-3288

    FAX:0577-73-5003

  • 詳しく見る

NEW新着記事

SEARCHニュース絞込

TEL:0577-73-3288

INFOインフォメーション