2018.08.28
私のお気に入り№17…墨と油彩と岩絵具の縁結び展
私のお気に入りの作品第17弾をお伝えいたします。
谷口氏作品の「良寛詩句」です。
私というものは、どこから来てどこへ行くのだろうか?と…
一人窓下に座して(独座、窓下に逢う)そして、努めて一心に(兀々こつこつと)静かに自分の心を訪ね、思ってはみるものの…
やっぱり、よくは分からない。
それじゃ…、自分自身の縁起に従って、今を生き抜けばいいのだろうか…といった一節の部分です。
谷口氏いわく「良寛」というテーマをいただいたことをきっかけに…改めて、自分自身をしっかりと見つめ直そうという心で、この詩を選んだとのことです。
谷口氏いわく「良寛」というテーマをいただいたことをきっかけに…改めて、自分自身をしっかりと見つめ直そうという心で、この詩を選んだとのことです。
良寛さんと言えば、子どもと無邪気に遊んでくれる、親しみ溢れるお坊さんというイメージでした。さすが、高僧良寛さんです。
兀々(こつこつ)と(一心に努力して)自身の心を訪ねて、自身の生き方はどうなのかと思いをはせる。忙しい、忙しいだけで、どんどん流されていく私達の現代の生活空間です。谷口氏を見習って、この作品を鑑賞しながら「自分自身の縁起に従い、今をじっくり見つめ」たく思います。
尾下氏作品の「祭Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」です。
尾下氏作品の「祭Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」です。
右「祭Ⅰ」JR80周年のお祝いで、駅前に勢揃いした獅子たち。そんな中でも…一番仕草の可愛いいと思った獅子を選んだそうです。
獅子というものは、舞わし手の微妙な手加減一つで、本物の生きた獅子になるかならないかです。凄味で邪気を払い、魔除ける獅子も…尾下氏を前に可愛らしいネコの表情に…。
中「祭Ⅱ」祭シリーズ第2弾は、勇壮な裸祭りの起し太鼓。尾下氏いわく「この作品では、人物を描く難しさに、大変苦労した。」とのことです。表情が見えない分、勝手に豊かに想像ができます。
左「祭Ⅲ」古川祭夜祭、動く陽明門といわれる屋台の美しさとその雅な雰囲気に酔いしれた感動・感激を描いた作品です。荘厳なムードを漂わせています。
最後に昭和20~30年頃の物です。
「獅子頭・笙」です。
笙(しょう)は、17本の細い竹管をぎっしり並べ、息を吹き込んで奏でる雅楽楽器の一つです。
皆様、是非とも実物を間近にして、ご覧ください。
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飛騨市美術館
ヒダシビジュツカン
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