2018.09.05
私のお気に入り№25…墨と油彩と岩絵具の縁結び展
私のお気に入り作品最終号として第25弾をお伝えいたします。
足立氏作品の「祖母」です。足立氏いわく「蚕を飼い、繭から糸を紡ぎ、色染めをし、機織りまでしていた祖母。その懐かしい姿を思い出しながら…囲炉裏でくつろぐ姿を描いた。」とのことです。
ず~っと心に残る景色・目をつぶるとス~っと映し出される忘れられない風景。ばあちゃんには特別甘えて育った私にとっても、祖母のたたずまいは、まるで昨日のことのように鮮明に眼に浮かびます。足立氏のおばあさまの「蚕から機織りまで」の働く姿が、強烈に焼き付いているのでしょうねェ。
尾下氏作品「ほおずき」と「獅子頭」です。
尾下氏いわく「畑で作ったほおずきがたわわに実ってくれました。その誇らしい姿を描きました。もし、もう一度これを描くなら…もっとバックを明るくした方がいいかなぁと…。祭りにはなくてはならない邪気払いの獅子。私なりの獅子頭を描いてみました。」とのことです。
どちらも小品ながら存在感満載で迫りくるものがあります。とっても縁起良い画材の二作品であることもあり、我が家にちょっと飾って置きたいなあと思うくらいです。
谷口氏作品「幸福」です。
谷口氏いわく「幸せって…やはり健康だからこそです。健康あっての幸福です。皆様お互いに身体を大事にしましょうという気持ちを込めました。」とのことです。
屏風仕立ての小品です。年齢を重ねるたびに、つくづくと実感する言葉です。健康って言葉は、「健;すこやか、しっかり、つよい」であり、「康;やすらか、やわらぐ、たのしむ」という意味です。となるとやっぱり、幸福というものの絶対条件ですよね。
最後に昭和年代の「薬箱と薬たち」です。色彩豊かな紙袋にパッケージされた薬です。富山の薬売りの人たちが、戸別訪問で効能を説明しては、置いていってくれたものです。トンプク・せいろう丸…。そして楽しみだったおまけ・お土産の紙風船。のどかな風景でした。
皆様、「昭和に生きた=飛騨三女展=墨と油彩と岩絵具の縁結び」たくさんの皆様に足をお運びいただき誠にありがとうございました。
今展示会は、昭和の激動期を共に過ごしつつ、芸術の世界で活き活きご活躍された足立洋子氏・尾下和子氏・谷口清子氏のお陰で開催出来ました。また、各種昭和グッズを、快くお貸しくださった飛騨市民の皆様のおかげで…錦上花を添えていただけました。本当にお陰様であることをつくづく実感いたしました。感謝申し上げます。有難うございました。 【完】
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飛騨三女展
期間:9月5日(水)まで
開館時間:9:00~17:00
入館料:一般200円、高校生以下無料
※障がい者手帳の交付を受けている方と20名以上の団体は20%割引
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飛騨市美術館
ヒダシビジュツカン
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〒509-4221 岐阜県飛騨市古川町若宮2-1-58
TEL:0577-73-3288
FAX:0577-73-5003
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