2018.08.31
私のお気に入り№20…墨と油彩と岩絵具の縁結び展
私のお気に入りの作品第20弾をお伝えいたします。
足立氏作品の「母2」です。
「古い足踏みミシンを器用に使いこなし、家族のためにとよく働いてくれた母。気骨ある真面目なその生きざまを表現したかった。」とおっしゃる足立氏。
高齢でも背筋をしゃんと伸ばした姿。さすが、明治生まれの凛とした姿です。
私はこの「母2」から何事にも気丈に振る舞っていらっしゃってきた方なんだろうなあと感じます。そして、あったかいぬくもりが伝わってきます。
尾下氏作品の「花菖蒲」と「華」です。
古川町の看板花「花菖蒲」です。気品漂う紫と白と黄の花色。透けて見えるような透明度ある花弁です。
そして、威厳あるゴージャスな牡丹。「立てば芍薬、座れば牡丹」と美人の例え花にされる花。尾下氏は、白、赤、黄、紫の花色豊かにある中で楚々と佇む薄桃花に挑戦したとおっしゃっています。
谷口氏作品「山風粛々羣木落(さんぷうしゅくしゅくぐんぼくおちる)」です。
山風が、静かに、そして厳かに、群木の中を吹き渡るという意味です。
会の皆さんで七言絶句の詩を一行ずつ書いたそうです。その谷口氏の部分の一行です。
谷口氏いわく「かすれの見せ場を気にしながら書きました。」とのことです。
私は、このかすれ字の効果として…山風が、木々の葉の間を吹き抜けていく時のサワサワ~カサカサ~という音が聞こえてきます。
最後に昭和30年頃の品物をご紹介します。
最後に昭和30年頃の品物をご紹介します。
「茶道具」です。
裏千家の「茶の湯道具」です。
戦国武将もイクサに出発していく前に心を正し、落ち着かせるために…たしなんでいました。
鑑賞者の私達もその心境を味わってみましょう。
皆様、是非とも実物を間近にして、ご覧ください。
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飛騨三女展
期間:9月5日(水)まで
開館時間:9:00~17:00
入館料:一般200円、高校生以下無料
※障がい者手帳の交付を受けている方と20名以上の団体は20%割引
休館日:月曜日
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飛騨市美術館
ヒダシビジュツカン
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〒509-4221 岐阜県飛騨市古川町若宮2-1-58
TEL:0577-73-3288
FAX:0577-73-5003
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