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ー 地域の文化と伝統を伝える ー

飛騨市美術館

2018.08.17

私のお気に入り№6…墨と油彩と岩絵具の縁結び展

私のお気に入りの作品第6弾をお伝えいたします。


足立氏の「炉端(父と母)」です。
囲炉裏端でゆったりと話し合っている父上と母上を描いたものです。長年連れ合ってきただけあるお二人の阿吽の呼吸の間を感じます。
往年の人生年輪を囲炉裏の傍にある「鉄びん・湯呑茶碗・食器棚・障子戸・五徳・自在かぎ・火箸・墨火・胴まり」などをあしらうことで、より豊かに表現されていると思います。
…平成時代では囲炉裏を持つ家が、ほぼ消滅し、伴って上記の定番道具は、めったにお目にかかれなくなっています。
それにしても五徳は、なぜ「ごとく」と名乗り、5つの徳とは何のことなのか?と思われませんか?現代の皆様は、サカサマに置き、ご家庭にあるガステーブルで使い、毎日目にしておられます。一度、考えてみてください…

 

この「足踏みミシン」「真空管ラジオ」は、昭和の10年ぐらいのものです。
このミシンは、つい先日まで現役でバリバリ80年間使用されていました。持ち主が亡くなったことで今回お借りできました。希望者は体験OK。
このラジオの見所は、真空管とコンセントです。とにかく昭和の風合い満点。



尾下氏作品の「ハルガキタⅡ」です。
ふきのとうが、いっぱい生えているよと教えてもらった尾下氏が、早速自転車でひとっ走り!
行ってみると雪溶けの地から、たくさんの春の使い「ふきのとう」が元気よく顔を出していた。
その春の到来を告げる喜びを50号に描き、県展優秀賞の受賞作。季節を植物から体感する感覚は、やはり、時代を超えて我々人間が持ち続けたいものです。

私は、そんなことを考え、これらの作品の良さを感じています。皆様、是非とも実物を間近にして…体感してみてください。

******************************
飛騨三女展
期間:9月5日(水)まで
開館時間:9:00~17:00
入館料:一般200円、高校生以下無料
※障がい者手帳の交付を受けている方と20名以上の団体は20%割引
休館日:月曜日

  私のお気に入り№6…墨と油彩と岩絵具の縁結び展
  • 飛騨市美術館

    飛騨市美術館

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