2017.09.26
幸せを祈っていたんだ! 縄文人も。
来る9月30日(土)より11月12日(日)まで「石棒の聖地 塩屋を掘る」と題し、飛騨市宮川町から出土した縄文時代の埋蔵文化財を…皆様にご覧いただきたいと思います。
今から4500年も前のお話です。
皆様、小中時代の社会科で縄文時代と言えば…思い出すのは…やっぱりあの『縄の文様の土器』ですよね。
もちろん縄目の土器も展示しておりますが、今回は、特に珍しい『石器』に注目してください。
『石器』と言っても…ただの狩猟道具や調理道具ではありません。
「石棒」と言われる…とってもミステリーに満ちたモノなのです。
大きなフシギは、この3つです。
① この飛騨市宮川町でしか取れないといわれる不思議な「塩屋石」を使っていることです。
②縄文時代の一般的な発掘現場で…「石棒」は、数本出土するのが普通なのに、ここでは、
なんと1000本以上も出てきていることです。
③この石棒を…いったい何のために1000年以上の期間をかけて作り出していたのか?また、1個作るのに、最低でも数か月の手間がかかるはずです。でも、せっかく作った石棒を壊す作業をしたのか?
さあ! 皆様!!!
これらの不思議発見に挑戦しながら「石棒」をじっくりご鑑賞下さい。
最近の日本や世界で起きてしまっている恐ろしいコト。
現代に生きる人間のさまざまな悲しいコト。
それらのことと比較しながら、4500年前の縄文「飛騨人」が一心に願った「祈り」に思いをはせてみてはいかがでしょうか?
皆様のお越しをお待ち申し上げます。有り難うございます。
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飛騨市美術館
ヒダシビジュツカン
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〒509-4221 岐阜県飛騨市古川町若宮2-1-58
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